Author by Caren Stelson
illustration by Akira Kusaka
終戦75周年を迎える今年の8月に、アメリカの児童書出版社「Lerner Publishing Group」から出版される「A BOWL FULL OF PEASE」という絵本のイラストを担当しました。

この絵本は「安井幸子」さんという方の長崎での原爆体験を記した絵本です。

幸子さんは自身の原爆体験を語り部として、日本はもとより、アメリカを含め、海外でも講演をされていました。その講演に感銘を受けた、アメリカ・ミネアポリス市在住の児童文学作家、カレン・ステルソンさんが「SACHIKO」という児童書を出版されました。

この絵本は、より子供たちに伝わりやすいようにと作られた「SACHIKO」の絵本版となります。

第二次世界大戦の悲劇は、映画や教科書、または祖母の話から聞いてはいたものの、実際に体験したこともない僕が、想像を絶する幸子さんの体験を絵にできるのか、当初、このお話をいただいた時は正直戸惑いもありました。

ですが何よりも、自身の体験を語ることによって、平和について問いかけている幸子さん本人の想いを僕の絵によって後世に遺せるのなら、こんな光栄は仕事はないと引き受けさせていただきました。実際関わってみて、僕自身平和についても今一度じっくり考えるいい機会になったのも事実です。

戦争の悲劇は時間が経つにつれ、人々の記憶から消えかけていくものです。この絵本は記憶を風化させないために、普及活動を行っているカレン・ステルソンさんと幸子さんの想い、そして絵本の基となった「SACHIKO」も長崎大学や長崎原爆資料館、Lerner Publishing Group、その他大勢の方が関わって出来ました。

まだ各地で紛争も起こり、核の脅威もなくなっていない中、ちっぽけな僕には正解なんて出せるわけもなく、この絵本に対する想いも全然まとめきれずにいて、なんだか簡単な紹介になってしまい恐縮です。

全編英語ですが、もしかしたら、日本の書店でも洋書コーナーに並んでるかもしれないので、気になる方はぜひ探してみてください。

この絵本ができる経緯も、Lerner Publishing Groupや担当の編集者の方がまとめてくださってますので、よければそちらもぜひご確認いただけたら幸いです。

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